
「インターミディエイター・プログラム」では、2024年、「ユース・アンバサダー・プログラム」を実施しました。
インターミディエイターに関心のある学生たちが、「インターミディエイター講座2024」のアーカイブ動画を視聴し、内容をめぐって、みんなでダイアログしてきました。
インターミディエイターの学びを、学生たちがどんな感性で受けとめるのか。お互いにどのようにCo-learningして、成長してきたのか。ユース・アンバサダー自らがコラムを寄稿します。
今回は、ユース・アンバサダーとして参加した、舞台芸術を大学3年生の北川友理子さんが、第3回のアーカイブを視聴しての感想をレポートします。

こんにちは。
インターミディエイター・ユース・アンバサダーの北川友理子です。大学では舞台芸術を専攻しており、公演を支えるスタッフとして日々勉強しています。インターミディエイターについては、このプログラムを紹介してもらったときに初めて聞きましたが、この先役に立つ考え方になると思い、参加しました。
第3回目となる今回は、「多様性」と「イノベーション」について講義動画を視聴した後、いぶき福祉会の和田さんをゲストに迎え、学生4名でダイアログを進めました。
●「多様性」の時代
突然ですが、最近「多様性」という言葉をよく聞きます。
ひとこと「多様性」と言っても、人種や性別、宗教、価値観など、そのひとことには多くのものを含んでいます。でもその分、「多様性」という言葉の考え方や捉え方は、人によって異なるものでもあり、この言葉を多用する機会が増えていく中で、会話の中で認識の違いが生まれてしまうのではないかと私は思います。認識の違いが生まれてしまうからこそ、ますます「対話」が大事、ということなのです。
●「対話のルール」
私たちは日常で多くの会話をします。
友達との雑談から会議まで、さまざまな人と、さまざまな話をします。
対話のルールについて講義を聞き、学生みんなで話す中で、代替案を出すことについての話が印象に残りました。ルールの中に、「反対者は必ず、代替案を提示」という項目があります。
個人で代替案を出すことに苦手意識があったとしても、代替案を考えてみるのはどう?と周りに投げかけて一緒に考えてみたり、とにかくたくさんアイディアを出してみたりなどはできるかもしれません。全て自分の中で解決する必要はなく、自分が出来る範囲内で対話に参加してもよいのだと感じました。
●「対話」とは
コミュニケーションには、「雑談・会話・対話」の3つがあります。
講座内で、①対話とは問答 ②対話とは信念の交換行為 だと学びました。雑談と会話から生まれるものは、対話から生まれるものには満たないのかと思われます。3つのコミュニケーション形態はそれぞれ別物ではあるものの、新しいことや面白いアイディアが生まれる可能性もあると思いました。例えば、飲みの場や喫煙所の雑談など、どこにもそのタイミングはあるのだろうと思っています。だから、なにか改まって対話をしよう!という姿勢を持たずとも、気がついたら対話ができている場をつくることが、インターミディエイターの役割に含まれるのではないかと考えました。
私が今まで関わってきた人も、これから関わる人も、一人として同じ人はいませんし、相手に対してのアプローチの仕方も違います。でも、根本的な人との関わり方は変わらないと思うので、この学びを少しずつ実践していきたいと思います。
文:北川友理子
イラスト:竹原小陽
編集:松原朋子
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