


「媒介」は善い行為でも特殊能力でもなく、人間が世界に存在することで不可避的に生じる。
媒介者とは、単に仲介業者や代理人(弁護士・会計士)のような職業、
職能、役割のことではなく、人間の条件です。
Introduction
リーダーがフォロワー(消極的な指示待ち人間)を再生産する。リーダー不要論を背景に登場した「インターミディエイター」。さまざまな次元で異なる領域や言語を媒介し、人間・機械・自然との相互作用から、新たな需要、関係変化、先端表現を創り出す存在です。九段会館テラスにて、第10回フォーラムを開催します。

Welcome to Intermediator Forum2026
生存可能で、住むに値する世界へ
A. 精神の価値
現代人は、ふたつのMに注意が向いている。Money と Muscle である。
これを述べると、生命を守るためと応じた者がいた。
Money と Muscle は、いずれも生命を維持・防衛する力になりうる。しかし、そこに「精神」がなければ、何のために生命を守るのか、何を生命として守るのか、どこまでを守るのかという方向づけが失われる。生命を守るための手段そのものが、生命を損なう方向にも作用する。
ここでいう精神とは何か。Music である。個人の水準では、知性・認識・判断/意志・自己規律・人格形成/気概・気・活力として響く。また社会・文化・歴史の水準では、思想や価値観/文化的気風/時代精神として響く。そのMusic が聴こえなくなるとき、精神はしぼんでいる。
B. 生命と文明の行方
ここに二冊の本がある。斎藤幸平著『人新世の「黙示録」』は「人間の活動が地球を破壊する」と論じる。ここで着目するのは、その処方ではなく、そこに示された問題の所在である。一方、Eliezer Yudkowsky & Nate Soares 著 『If Anyone Builds It, Everyone Dies』は「超知能人工知能が人類を滅亡させる」と述べる。
両著の主張を合成すると、以下のような破滅の構図が浮上する。
超知能人工知能→人類→地球
人類、とくに現在の経済・生産様式が地球環境を危機に導き、超知能人工知能が人類を滅ぼす。ここで中間項にあるのは人類である。あいだが変われば、両側も変わる。問われているのは、人類がこのまま進むのか、進路を変えるのかという判断である。
判断は行為に作用する。そして認識と判断を含む精神は、ことばを通じて形づくられ、方向づけられる。
人間は、ことばによって世界を認識し、意味づけ、判断する。ことばは、人々の意志や人格、気概や活力に作用するとともに、思想や価値観、文化的気風を形成し、継承し、変容させる。
判断と行為を変えることは、既存の進路を変更し、新たな可能態世界を現実化することでもある。それを Innovation と呼ぶ。
C. Innovation as Worldmaking
Intermediator は、Innovationの担い手である。異なる複数の点を認識し、境界や断絶をこえて双方・多方を結ぶ。
この相互接続機能は、分散と分断が併存する現代世界にあって、競合的共(Agonism)を支えるとともに、協調的行動や協働創造の場を拓く。
それだけではない。それらの接触が新結合となるとき、Innovation が生まれる。Innovation は、既成の関係や意味、制度や技術の組み合わせを変え、世界のあり方を変える。歴史の境界線を越え、人々に新たな経験をもたらす。その変化は、ときに漸進的であり、ときに大きな転換となる。
世界は、Intermediator が活動する場であると同時に、制作と再編成の対象でもある。人、組織、知、制度、技術、世界を接続し、新たな結合を生みだす。そのことによって生存可能で、住むに値する世界を制作し、再編成する行為および過程、それが Worldmakingである。
ことばは、精神をかたちづくる。精神は、判断や行為として、また思想や価値観、時代精神として世界に現れる。そして Intermediator は、人として、物として、運動として現れ、世界を分節し、結節し、既成の世界に差異を、新しさを生みだす。 Leader-Follower の枠組みからは見えないが、つつましく、劇的に機能する。
第10回フォーラムへ、ようこそ。
ことの大小を問わず、挑戦する方々のご参加を、お待ちしております。
設 樂 剛( Go Shidara, Ph.D. )
設樂剛事務所 代表, 慶應義塾大学 博士〔政策・メディア〕


Program
2026. 11. 15(日)
13:00 開場
13:15 オープニング
13:30 - 14:10 Ⅰ. Introduction
「インターミディエイター」とは
一5つのマインドセットを中心に一
┃鈴木悠平(作家・株式会社代表取締役) profile
┃上杉 公志(作曲家・編集者)profile
┃Solo Work:マインドセットの自己評価
┃Group Dialogue
14:20 - 15:55 Ⅱ. Innovation
Worldmaking Exercise: S, M, L, XL
┃Background 人間と人工知能の将来
┃Theme “Innovation”とは
┃Exercise Small World の検討と実作 一仕事の場を舞台に一
┃Group Dialogue グループごとの発表
┃Polyphony まとめ(多声的に)
16:05 - 16:45 Ⅲ. VisionTalk
人間像としての「媒介者」
一人間は媒介せずには存在できない一
┃ 設樂 剛 ( フィロソファー )
17:15 - 18:30 Symposion( 対話と懇親の場 )

SPEAKERS

鈴木 悠平
作家
株式会社閒 代表取締役

東日本大震災後の地域コミュニティの回復と仕事づくり、学ぶことや働くことに障害のある人や家族を支援する企業での現場支援や研究開発、メディア運営等を経験したのち独立、2020年に株式会社閒を設立。異なる身体・言葉・物語を生きる人たちの対話と協働を媒介し、「生活を創造する」プロジェクトに取り組む。現在は、「刑務所アート展」の企画・運営、重度身体障害のある人たちと介助者・テクノロジーの協働による自律生活支援等に携わる。

上杉 公志
作曲家・編集者

幼少期に映画やゲーム音楽に感銘を受け作曲をはじめる。音楽大学在学中、音楽が扱われる「場」や「メディア」に関心をもつ。業界団体や音楽企業にて、コンサート・講座の企画運営や留学カウンセリング業に従事したのち、音楽とかかわりの深い「ことば」の重要性を感じ、2019年に独立。現在は作編曲のほか、(株)編集工学研究所のウェブメディア「遊刊エディスト」の編集・執筆や対話を通じたライターたちとの関係づくりなど、音とことばによる「あいだ」や「場」の編集に携わっている。


設樂 剛
( Go Shidara, Ph.D. )
設樂剛事務所 代表
慶應義塾大学 博士〔政策・メディア〕
時代の基調変化を捉えつつ、人々が文明社会(ビジネスはその一部)を見るときの記号群を示し、同時代および後の人々の判断・制作・行動の参照点となる知と方法を扱う。慶應義塾大学環境情報学部卒、同大学院修了後、シンクタンクにて構想・政策領域を担当。LINEの母体企業ハンゲームジャパン(株)の創設メンバー(初代CMO兼副社長)を経て、設楽剛事務所を設立。フィロソファー/観方博士/インターミディエイター・フォーラム発起人。

Tickets (参加費)
【参加費】
一般(会場参加、懇親会あり)18,500円(税込)
一般(会場参加、懇親会なし)16,000円(税込)
一般(リモート参加) 13,000円(税込)
学生(会場参加、懇親会あり) 3,300円(税込)
学生(会場参加、懇親会なし) 2,500円(税込)
学生(リモート参加) 2,500円(税込)
*26歳までの学生が対象
見逃し配信(後日視聴) 12,000円(税込)
有資格者(キャンディデイト/サーティファイド・インターミディエイター) 37,500円(税込)
※ご関心がおありの方で、何らかの理由で参加費のお支払いが困難な場合、5名様に限りご相談に応じます。理由を添えて、問い合わせフォームより、ご相談ください。
※ご参加の方は、「プログラム参加規約」をご確認いただき、同意の上でご参加くださいますようお願いいたします。
「BUY TICKET」ボタンを押して、事前登録へ!
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参加申し込み

INFORMATION
日時
2026年11月15日(日)13:00 - 18:45
※有資格者限定プログラム:9:30 - 12:00
会場
九段会館テラス + リモート
〒102-0074 東京都千代田区九段南1丁目6番5号
九段下駅 / 東京メトロ半蔵門線・東西線・都営新宿線
「九段下」駅4番出口より徒歩1分
参加方法
事前にチケットをご購入の上、ご参加ください
リモート参加の方には後日オンライン参加方法をお伝えします
主催
設樂剛事務所, 世界構想プログラム













