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INTERMEDIATOR
Forum 2025

Making ─ Knowing Worlding

2025.11.9 (日) 13:00 - 19:00
九段会館テラス + リモート

introduction

リーダーが フォロワー(消極的な指示待ち人間)を再生産する。リーダー不要論を背景に登場した「インターミディエイター」。さまざまな次元で異なる領域
や言語を媒介し、開かれた協働の場から、新たな需要、関係変化、先端表現を創りだす存在です。九段会館テラスにて、第9回フォーラムを開催します。

Welcome to Intermediator Forum

境界の虚構性、鋭く見抜く

◉「境界」の概念は、人類史と深く結びついています。古代から、部族や国家は領土、資源、文化的アイデンティティを守るために境界を設けてきました。古代エジプトやメソポタミアの文明では、河川や山脈を自然の境界として利用し、時には人工的な壁や要塞を築いて領域を明確化しました。これらの境界は、単に物理的な線ではなく、権力、交易、戦争、さらには文化交流の場でもありました。       

 

◉このような境界設定がひきおこす諸現象は、現代に引き継がれ、市場や社会や国家の内外にも、またミクロな人間集団の内外にも現れます。とりわけ90年代後半以降、自然や人工物による境界にくわえ、情報技術がうみだす「新たな境界」の比重が増大しています。さらに国際舞台だけでなく、社会、市場、そして職場や生活の中で複雑な心理的隔たりも生まれています。

 

◉要するに、境界の問題は、古代からの連続性を持ちつつ、新たな次元で展開し、ⅰ)自然やⅱ)人工物が築く境界線にくわえ、ⅲ)情報技術に由来する境界と、ⅳ)心理的な境界とが絡み合いながら、わたしたちの人間生活と切り離せない問題であり続けています。

 

◉こうした境界問題に関与し、未来志向で、よりよい結果を生み出す存在がIntermediatorです。第一に、Intermediatorは、既存のバウンダリーをまたいで、異なる文化や領域を媒介する機能を持っています。第二に、より重要なことですが、Intermediatorは、既存の境界や分類そのものを問い直します。確立した分野をつなぐだけに留まりません。

 

◉第三に、Intermediatorは、一方では山のように聳え立ち、他方では流動する境界の中でイノベーションをつくりだします。Innovation不発の背景にあるのは、それへの無関心と、組織やチーム内のLeader-Follower関係です。Followerとは、消極的な指示待ち人間を指しますが、日々、Leaderたちが多数のFollowerを再生産する中で、Innovationが生まれるはずもありません。しかし、これから持続可能な暮らしと地球環境(人類の住処)を創ろうというときに、誰もがInnovationと無縁でいることはできないはずです。

 

◉境界は私たちを守る存在でもあると同時に、規制や排除の機能を持っています。境界の多元性と複雑性、そしてその虚構性を見極めながら、次を創る知性が必要とされているのです。

 

***

 

 

◉「あいだ」の知の担い手が集う、年に一度のフォーラムへようこそ。人々の生活の質を改善するとともに、これからのより望ましいBusiness、Society、Planetづくり、すなわちWorldingを目指す方々にご参加いただきたいと思っています。


設 樂    剛( Go Shidara, Ph.D. )
 

Program

2025. 11. 9(日)

13:00 開場


13:15 オープニング    
◦ご挨拶 星野  晃一郎|株式会社ダンクソフト, 代表取締役
◦ワールド・モデルとその実践


13:45 - 16:00 

Driving Innovations with Intermediators 
インターミディエイターによる 5つの革新的な取り組み

 

テーマ1:Empathy(共感・視点交換)    

濱上  隆道 | trailblazer

富士通株式会社, CEO室 DX Division, シニア・マネジャー

 

テーマ2:Empowering(ひとづくり)

北川  雄史 | prime mover

社会福祉法人 いぶき福祉会, 業務執行理事
        
テーマ3:Dialogue(対話の文化)

伊藤  優 | caregiver

オフィス・アペゼ, 代表

 

テーマ4:Narrative(未来志向の物語り)

澤口  泰丞 | igniter

株式会社ダンクソフト, 開発チーム, マネジャー

 

テーマ5:Trichotomy(3分法思考)

今津  新之助 | opener

株式会社ぼくみん, 代表取締役


Crosstalk  :登壇者および全体対話 —会場・リモートを交えて—

進行とコメント 鈴木悠平 | 株式会社  閒 + 松原朋子 | 事務局 

polyphonizers (candidate)

 


16:20 - 17:10 VisionTalk:


虚構の境目、いくつもの結び目


設樂   剛  

( Intermediator Forum Initiator )
 

17:15 - 17:25    Next Action
 

17:25 - 17:30    Closing Remarks as Intermezzo( まとめ )
 

17:45 - 18:30    Symposion( 対話と懇親の場 )
 

   

SPEAKERS

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濱上 隆道

富士通株式会社
CEO室 DX Division
シニアマネージャー

29年間の東京本社での勤務を経て、2020年4月より徳島に着任。これまでの製造業担務から地域での公共サービスを中心にマーケティング、ビジネスプロデューサーとして活動。これまで経験のしたことのない領域へのチャレンジをはじめ、「地域課題解決型ビジネス」のプロジェクトを立ち上げ活動を開始。徳島県の方々とのコミュニティづくりを重ね、開かれた対話を通じた地域イノベーション創出に寄与。2023年4月からCEO室にて、徳島県神山町に新設された神山まるごと高専の協働推進担当に就任。

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​北川 雄史

社会福祉法人いぶき福祉会
業務執行理事

1969年京都市生まれ、神戸育ち。筑波大学第二学群人間学類卒。大日本印刷株式会社から、社会福祉士取得後、1997年に社会福祉法人いぶき福祉会に入職。障害福祉に携わるようになる。従来の福祉の枠にとどまらず、福祉のつよみをいかしたブランド開発により、モノやコンテクストを創りだしている。地域でモノづくりを担う方々とのネットワーク活動などにも積極的に取り組む一方、最重度の障害のある人の社会参加、いのちの問題などを医療・教育と連携しながら向き合いつづけている。著書に『ねことmaruとコトコト~障害のある人の「働く」をつくる』きょうされんKSブックレット(共著)。

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​伊藤 優

オフィス・アペゼ
代表

東京大学教養学部卒業後、三菱UFJ銀行を経て、不登校やひきこもりで悩む若者の学習支援事業に取り組むNPO法人キズキ(現株式会社キズキ)に入職。管理部門長として組織づくりに取り組む中で、「人」や「チーム」のあり方が事業に大きな影響を与えることを実感する。その後ボストンコンサルティンググループを経て、2020年に独立。
主に福祉や教育、医療領域のNPOや企業に伴走し、「人」・「チーム」の力を引き出すことを目指した支援を行っている。

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澤口 泰丞

株式会社ダンクソフト
開発チーム マネージャ―

2009年から現在まで、 IT企業 ダンクソフトに勤務。Microsoft 製品である Dynamics 365 をベースにした業務システム開発を担当。新メンバーと既存メンバーのあいだ、メンバーと会社とのあいだを担い、新メンバーが働きやすいチームづくりを推進する。社内だけでなく、プロジェクトを通じて、お客様のチーム内コミュニケーションが円滑になるためにも奮闘中。勤務するかたわら税理士試験 財務諸表論を取得。

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​今津 新之助

株式会社ぼくみん

代表取締役

1976年大阪府生まれ。大学卒業後に沖縄に移住し、人づくり、仕事づくり、地域づくりを行うコンテクスト・カンパニーを経営。2022年京都に活動拠点を移し、株式会社bokuminを設立。分野・領域を跳び越え、多様なアクターとの対話と協働によるプロジェクト開発やチームづくり、一人ひとりの持ち味と可能性が発揮される場や仕事づくりに取り組む。

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鈴木 悠平

作家
株式会社閒 代表取締役

東日本大震災後の地域コミュニティの回復と仕事づくり、学ぶことや働くことに障害のある人や家族を支援する企業での現場支援や研究開発、メディア運営等を経験したのち独立、2020年に株式会社閒を設立。異なる身体・言葉・物語を生きる人たちの対話と協働を媒介し、「生活を創造する」プロジェクトに取り組む。現在は、「刑務所アート展」の企画・運営、重度身体障害のある人たちと介助者・テクノロジーの協働による自律生活支援等に携わる。

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星野 晃一郎

株式会社ダンクソフト
代表取締役

1956年日本橋生まれ。1982年より独学でプログラミングを学ぶ。1986年9月株式会社デュアルシステム(現ダンクソフト)代表取締役 就任。1987年に特種情報処理技術者を取得。OS、通信ネットワーク、セキュリティー、DB、AIなど、オールマイティーなエンジニア。経済産業省、厚生労働省、総務省等より受賞多数。その他、総務省 地域情報化アドバイザー、日本パエリア協会 理事、中央エフエム 社外取締役・パーソナリティーなどをつとめる。

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設樂 剛

( Go Shidara, Ph.D. )
慶應義塾大学 博士〔政策・メディア〕 

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科修了後, シンクタンクにて, ビジネス価値論(axiology)を展開. 2000年, LINEの母体企業ハンゲームジャパン(株)の創設メンバー. 初代チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO) 兼 副社長を経て設樂剛事務所を設立. 次を創る人々との未来を先取りする先見的な対話が, 活動の中心.  生命論を基調に, 人間と環境にとって重要な認識枠組み, 思考, 語彙の導入・形成に取り組んでいる. 教育・指導ではなく、Empowering重視. 複雑な現象や問題に応じて, 知と方法を再編成するPost-disciplinarian. 論文(査読付)に「物語ブランディングの政策効果」(政策情報学会)「ブランディングにおける物語効果」(情報文化学会).

Tickets (参加費)

​【参加費】

一般(会場参加、懇親会あり)18,500円(税込)

一般(会場参加、懇親会なし)16,000円(税込)

一般(リモート参加)    13,000円(税込)
学生(会場参加、懇親会あり) 3,800円(税込)
学生(会場参加、懇親会なし) 3,000円(税込)

学生(リモート参加)    2,500円(税込)
 *26歳までの学生が対象

有資格者(キャンディデイト/サーティファイド・インターミディエイター)  37,500円(税込)

 


※ご関心がおありの方で、何らかの理由で参加費のお支払いが困難な場合、5名様に限りご相談に応じます。理由を添えて、問い合わせフォームより、ご相談ください。

※ご参加の方は、「プログラム参加規約」をご確認いただき、同意の上でご参加くださいますようお願いいたします。

「BUY TICKET」ボタンを押して、事前登録へ!

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参加申し込み

INFORMATION

日時

2025年11月9日(日)13:00 - 19:00

※有資格者限定プログラム:9:30 - 12:00

会場

九段会館テラス + リモート

〒102-0074 東京都千代田区九段南1丁目6番5号
九段下駅 / 東京メトロ半蔵門線・東西線・都営新宿線

「九段下」駅4番出口より徒歩1分

参加方法

事前にチケットをご購入の上、ご参加ください

リモート参加の方には後日オンライン参加方法をお伝えします

 

​共催

株式会社ダンクソフト

主催

設樂剛事務所世界構想プログラム

contact

​ご質問やご相談がございましたらフォームからお問い合わせください。

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