インターミディエイター事務局

2023年12月15日5 分

「対話」とは何か?:Intermediator Day インサイト・レポート 2023/09

最終更新: 1月23日

毎月13日は、「インターミディエイターの日」。(イ(1)ンターミ(3)ディエイターにちなんで)。毎月1回、有資格のインターミディエイター限定で、オンライン・コミュニティを開催しています。今回は、2023年9月のサマリーをシェアします。

あいだを結び、あいだから新しい動きを起こしていく「インターミディエイター」にご関心のある皆様は、ぜひご参照ください。

▶ Intermediator Day 2023/09

Date: 2023/9/13 9:30-10:30

Attendees: 伊藤優中川桐子濱上隆道平田直大和田善行松原朋子


 

▶ Agenda of the month 今月のアジェンダ
 

「対話」とは何か?

今月はシェアされた近況をもとに、「対話とは?」「対話の効果とは?」を深めるダイアログとなった。ここには、共有された発言の一部を掲載。
 

・「対話」をするとき、自分の関わり方が相手の関わり方に影響するものだと思った。単に“応える”のではなく、“一緒に考えましょう”というスタンスを、自分なりに徹底した。結果、参加者みなさんの場への意識が変わっていった。対話は面白い。

・なんとかしてくださいよ、と詰め寄られると、しんどくなっちゃっう。一緒に考えていきましょう、という機運に持っていけると、自分自身も一緒にやっていこうという気になれる。そういうのって大事だなと。

・”依頼する側・応える側”だと、二項対立を生みかねないので、立場を超えて、同じことを一緒にやろうとすることが大事。学生と話したり、社内で話をしていると、こういうことをやってほしい、やりたいというリクエストが多いが、たとえば、一緒に未来を考えようとか、同じ目線、共通の目線をみつけながら考えることをしていきたい

・世の中の会社で行われるOne on Oneも、1時間おしゃべりしたことを対話と呼んでいるが、中身が対話になっていないことが多くあるんじゃないか。

・対話って、奥深い。自分は対話ができると思う方が危険、自分が対話できていると思うときほど、対話ができていないことがあるかもしれない。

・インターミディエイターの学びのなかで、「対話」は「問答」であり、「信念の交換」であるとされる。対話という言葉を使っていても、信念の交換じゃなく、上っ面だけの話で終わっていないかと考えると、自分の思いや願いを交換し合っているかが、対話の中で大事なんじゃないか。そこまでいくと、自分の中で、対話しながら解決策を見つけたりすることもある。信念の交換ができたときには、次にこうやってみようかなという、パッとひらける感覚がある。こういうのが対話なのかと感じる。

・これから大事な考え方は「自律・分散・協働」。自律・分散だけではバラバラになってしまう。だからこそ、「対話して、協働する」ことが、クリエイティブ・ワーク・チーム(よりよいチーム)にするポイント。

などなど


 
▶ Update from Intermediators インターミディエイター的近況

・ダンクソフトは7月で41年目に入りました。Privateでは甥が結婚式、ディズニーランドでの挙式、キャラクターたちがオールスターで出てきて挙式に参列している絵はおもしろかった。(星)

 ・会社で物語リレーを行っている。3チームに分かれて、須戸ずつ書き足していく方式で会社の未来を描いているところ。開発チームが高知県で合宿。露天風呂に入りながら、会社の未来を語り合って長風呂に(澤)

・連携先だった会社に正式にJoinし、部長としてスタート。移住・ワーケーション案件を引き続き。同時に2人目の子供が誕生して大きな変化。この場で、みんなの顔を見たり話を聞けたりするのが、自分の立ち位置を確認できてよい(平)

 ・今日のこの場を楽しみにしていて、人とおしゃべり、対話することで、自分が元気になっていく姿が見えてくる。対話の力が、第3カーブの考え方が人を幸せにする力があるんじゃないかなと日々生活。いぶき福祉会は、30周年プロジェクトがスタート。先月のIM Dayをうけて自分のラジオをゆるっとスタート(和)

・ラジオ聞きました!私もちゃんとやります。神山まるごと高専のなかで、週に2,3回打ち合わせ。夏休みだが、学生と対話。先日は東京に視察、本社で役員とも交流。若い人たちの発言がよい。社会課題の解決に興味があって感度が高い、臆せず質問をする、そういう場が大事(濱)

・先月、ナラティブウェアの講座が修了。阿南高専のACT倶楽部も活動が落ち着いていた。AIによるディストピアな末路ではなく、インターミディエイターとして、協働や、勝ち負けじゃないという事例や物語を、いっぱいアップして、ネット上に挙げていくことが、新しいAIの考え方の一つになるんじゃないかと思っている。「能動的受動」の私として、発言していこうとおもう(中)

・関わっている会社で、クリエイティブ・ワーク・チームを立ち上げてみた。現場の方方々の中から、組織作り、いい会社をつくることに関心のある方々と1週間に1回対話をしてみている。回を重ねていくごとに、自分達でここをよくしていこうよということが自然に出るようになっている。(伊)

▶併せて読みたいインターミディエイター関連レポート


人と、組織/コミュニティ/地域の関係を編みなおす Polyphony #2 イベント・レポート

 (スピーカー:木村智子、伊藤優、鈴木悠平)

誰もが誰かの「かけがえのない存在」となるコミュニティ Polyphony #7 イベント・レポート

 (スピーカー:北川雄史、木村智子、鈴木悠平)

私たちが再び自由にうたい合うために Polyphony #9 イベント・レポート

 (スピーカー:上杉公志、木村智子、鈴木悠平)

ビジネスの未来を創る「物語」 Polyphony #10 イベント・レポート

(スピーカー:伊藤優、濱上隆道、鈴木悠平)


▶ Closing クロージング

この場が自分をチューニングすることができる場。同時に参加者の皆さんから元気をもらう。うまく言葉にできないが、エネルギーを頂いた、前向きな気持ち、未来に向かう気持ちを頂きました。またお会いしましょう。


Intermediator Day インサイト・レポート

バックナンバー:

2024/01:良質な「場」をつくるには?

2023/09:「対話」とは何か? (現在の記事)

2023/08:「エンパワリング」な場をつくる人々

2023/03:「多様性が許容される社会」って?

2023/02:社内の「分断」どう対応しますか? 

2023/01:"上下"ではない「対話の文化」を社内につくるには? 


執筆:松原朋子