都会のこんがらがった糸をほどいていく
峯岸由美子 一般社団法人遊心 代表理事 #放課後子供教室 #子供 #PTA #学校 #保護者 #地域 #遊心 #峯岸由美子 問題だらけのスタート 保育園の待機児童数の増加と同様、小学校入学後の放課後の子どもの居場所も、子育て家庭にとって大きな問題である。国はここ数年大きな改革に乗り出し、子ども子育て支援制度や放課後対策の方針を打ち出した。それに伴い、T区においても全小学校内に放課後子供教室の設置を決めた。それは、学校内で全年齢を対象に放課後預かる制度だ。コーディネーターの設置が義務付けられていることから、私が役目を担うこととなった。 その小学校での放課後子供教室では、設置時に地域との話し合いが十分とは言えず、課題を抱えた状態での開設だった。PTA、教員、事業者、区。それぞれの立場によって、子どもへの対応、プログラムの在り方への意見が異なり、関わるもの同士の信頼関係が構築しきれておらず、見解の不一致が見られた。ここに場所を貸してくれている学校が加わり、さらに実際に現場で動いているのは当の「子どもたち」だった。当初は、子どもたちの一部は、環境の変化か