限界集落から始まったスマート・オフィスの未来
星野晃一郎 株式会社ダンクソフト代表取締役 #サテライト・オフィス #徳島 #神山町 #スマートオフィス #ICT #限界集落 #ダンクソフト #星野晃一郎 20世紀に夢みた未来 今でいうスマートオフィスの試みは、まだクラウドのなかった1980年代から始めていました。会社のある東京・日本橋でビル一棟を買い取り、賃貸サービスや通信インフラから管理まで良好な企業環境をまるごと提供できるプロジェクトを進めていたのです。その後、2003年には沖縄・石垣島、2008年には伊豆高原と、何度か地域でのスマートオフィス計画が立ち上がりましたが、いずれもうまくいきませんでした。原因は、地元との交流不足からくる不信感や反発、通信環境の悪さ、紙の書類が多いことからくる共有不足、顔の見えない関係の難しさなど、さまざまです。この頃の失敗や経験は、その後、スマートオフィスを展開する際に生きることになります。 311、東日本大震災で徳島へ 2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。さまざまなリスクが現実のものとなって立ち現れるなか、徳島の話が聞こえてきました。通信環境